こちらのチャレンジはリンク先のこういちさんのリクエストです．こういちさん，いつもありがとうございます．リクエストの詳細は掲示板を見てくださいね！

　でさっそくチャレンジ．でもどれくらいの間曲げていれば良いのだろう？　とにかく長ければOK！だと思うので，一晩曲げたまま過ごすことにした．具体的には８時間くらい．途中眠っていればそれほど不自由ではないだろう．

　まずは固定しなければ．私は意思がそれほど強くないので，強制的に固定しないと，きっと肘を動かしてしまうことだろう．ので，さらしで左腕が完全に折りたたまれるように固定．しかしこれでは動いてしまうと取れる心配があるので，さらにその上からテーピングでグルグルに固定．簡易ミイラの出来上がり！　ばっちりだ．まったく動かせなくなったぞ！　

　食器洗いをするためにキッチンへ．が，食器が洗えない．当たり前である．左腕がまったく動かない状況なのだから．食器洗い以外にも，洗濯物干し，タイピング，歯磨き，どれも片手で行うのは非常に困難だった．身体障害者の方の苦労が身にしみて分かった瞬間でした．

　そんなこんなで１時間経過．肘には特に異常も無い．とっとと寝てしまおうと思い床へ．が，肘が気になって寝られない．仕方が無いので眠くなるまで漫画を読んで過ごそう．

　３時間が経過したところで，肘に異常が・・・　だんだん痛くなってきたのである．しかしまだ鈍痛といったところでそれほどの物ではない．

　４時間経過．いつの間にやら我慢できないほどの痛みになってきた．あまりの痛さに耐え切れなくなり鎮痛剤を飲む！　しかし効かない．なぜだ？　とりあえず我慢する．

　５時間経過．マジいてぇ〜　激痛はさらにひどくなり，さらに鎮痛剤を通常の２倍量飲む．この一時間で成人１日分を飲んでしまったことになる．しかし効かない．少し製薬会社の職務怠慢を疑ってみる．

　６時間経過．電気をつけて左腕を観察してみると，なんと指先が紫になっている！　痛みは激烈であり，この段階で八時間固定は断念！　皆さんすいません．わたしは弱い子です！

　さて，実はこれだけ苦労してまだ何も始まっていないのである．本題は「人はどれくらい肘を曲げ続けていると伸ばせなくなるのか！！」なのである．恐る恐るテーピングを剥がし，さらしを取ってみる．固定している段階で我慢できないほど痛いのである．伸ばした時には一体どうなることか・・・

　勇気をもって伸ばす．あれ・・・？　ぜんぜん痛くありません．しかも普通に曲げ伸ばしできます．固定していた時の痛みもすぐに引きました．苦労して得られた結論がこれだけ？　なんともやるせなくなりました．

　結論：どうやら私は長時間曲げていても，伸ばせなくなったり，伸ばした時に痛かったりすることは無いようです．周囲の方に伺ったところ，曲げた後に「ピキーン」と痛くなる人と，「べっつに〜」の人がいることが分かりました．どうやら私は後者だったようです．

　実験としては失敗でしたが，今回非常に有意義な体験が出来ました．それは「片腕がつかえないこと」がいかに不自由であるかを身をもって体験できたことです．皆さんも体の不自由な方が困っているのを見かけたら，そっと手を貸してあげてくださいね．

注意！

この実験は，というより上記のような固定は絶対にしないでください．マジで激痛ですし，何よりも体に絶対悪いです．最悪腕を切断ということも考えれますので，真似するのは絶対止めて下さいね！