カップヌードルは何分放置できるか?
前回のカップヌードル30分企画では,30分放置するととても不味くなる事が分かった(当たり前田のクラッカー).そこで今回は科学的見地に基づいて,どの程度の時間までならおいしく頂けるのかを評価していこう!
評価方法としては,放置時間あたりのスープの残量を調べ,その時間的変化から時間当たりの麺の吸水量を推定し,その値より麺の伸び具合を推測しようというものである.
これを求めるためにはもう一つカップ麺を食う必要がある.今回は10分間放置し,スープ残量を調べる.また最初に投入するお湯の量も測定しておく.
はぁ・・・ さすがに一日にビッグ3個も,しかも数時間の間に食うのはつらいっす(涙).
しかし私は男の子なので食う.
さすがにつらい・・・
味は普通である.3分の時と麺の食感は変わらない.見た目的にも3分の時と同じである.スープの量を測ってみる.
やはりスープの量も3分と変わらない.
ちなみにスープの残量は175.4gでした.
3分,30分のデータと合わせて評価すると以下のようになる.ちなみに初期投入湯量は450gでした.
放置時間 | 投入湯量(g) | 残留スープ量(g) | 麺の吸水量(g) |
0 | 450 | 450.0 | 0 |
3 | 450 | 193.0 | 257.0 |
10 | 450 | 175.4 | 274.6 |
30 | 450 | 74.8 | 375.2 |
この麺の吸水量のデータをグラフ化する.
図はカップヌードルの吸水量をグラフにしたものである.赤線は3〜30分の間を最小自乗法で近似した直線,点線は3分を標準として10%の吸水量領域である.図よりカップヌードルの吸水は3分(本当はもっと早いかもしれないが)で急激に吸水し,以後ゆっくりと吸水すると考えられる.麺の吸水量を3分を標準として考えた場合,前後10%の吸水量を勝手に可食吸水量とすると,グラフがその範囲に納まるのは2分30秒程度から11分程度までであり,この時間内であればおいしくカップヌードルを頂けると考えられる.
ちなみに10%というのは勝手に定義しただけで根拠はありませぇん! でも多分こんなもんでしょ.
と,小難しいことを書いてきたが,要は2分30秒〜11分ぐらいの放置時間範囲内で食えば,そこそこには食ると推測できますよ〜ということです.
今回,ちょっち科学論文風に書いてみました.ちょっと賢くなった気がしました.