治療
ここでは休職に至るまでの精神科での治療の過程を書こうと思います.
精神科で最初に受けたのは問診でした.
相手はソーシャルワーカーさん.
聞かれた内容は...出身,家族構成,親族構成,学歴,職歴,病歴,仕事内容etcetc...
精神的なことは何も問われませんでした.
精神を診る前に,まずは環境をしっかり調査するようです.
いかにも精神科の専門病院っぽい?
そして,しばし...
診察室に通されました.
んで,精神科医の問診.
と,思いきや,先生の説明を聞きながらのチェックシート.
その結果を見て,先生が考えている...
先生:「はっきりと申しますと,うつ病か不眠症か,現時点では明確には断言できません」
たしかに人間のメンタルな部分ってデジタルじゃなくアナログだもの.
よっぽどでないと,明確に線引きできないのも頷ける.
血液検査とかで”これは糖尿病”とか,レントゲンで”これはガン”とか,そういうわかりやすいモノではないのが精神疾患らしい.
でも,それだと医師ごとに判断基準がまちまちになっちゃうんで...
その線引きをするためのチェックシートだったらしいんですが,
どうやら結果はグレーゾーン.
軽度のうつ病か,不眠症か.
先生:「どっちとも言えないけど,不眠とうつは密接に繋がってるから,しっかりと不眠の治療をしましょう」
(蛇足ですが,科学者の一人としてはまだまだ精神医学ってのは発展途上なんだ,と思いました.でも物理で不確定原理なんかがあるくらいなんで,メンタルなんかは不確定性のカタマリなんだろうね〜)
一番初めはそんな感じで,睡眠導入剤を処方されて終わりました.
そして二週間周期で病院に通い,不眠の対策もある程度出来てきて...
先生:「うつ病の治療もはじめましょう」
不眠の対策がとれてきてるのにメンタルが不安定なことが,先生をして”うつ病宣告”した理由だったのでしょう.
そしてその日より処方に加えられたのがレメロン.
日本で最近認可された薬だそうです.
日本はどうしても諸外国より薬の認可に時間が掛かるらしい.
で,レメロンを飲み始めました(ちなみに抗うつ剤ってのは大抵飲み始めてから効果が出るまで2週間程度掛かる)
ここで抗うつ剤について,ちょっと一言.
抗うつ剤という薬は,いわゆる”薬に合う合わない”が出るものです.
ある薬はAさんには劇的に効いたけど,Bさんには効果はなく...ってのが日常茶飯事.
むしろ一発でバシッとくる事のほうが珍しいようです.
さて管理人の場合は...
割と合ってたんだと思います.
確かに仕事に行くのが(精神的に)少し楽になりましたし,仕事自体も精神的に楽にこなせるようになりました.
相変わらずパワハラは続いていましたが,それでも仕事自体は頑張れました.
ああ,このまま治療を続ければ,やがて昔みたいに戻るんやな〜☆
って,思ってた,その矢先にある出来事が起こったのです.