休職
ここでは休職中のことについて書こうと思います.
正直慣れない平日の休み.
ちなみに前回の診察の時にメインの抗うつ剤が”レメロン”から”サインバルタ”に変更になりました.
レメロンが合っていなかったとは思いませんが,急性期至った以上,レメロンでは治療し得ないと先生が判断したんだと思います.
という訳で抗うつ剤の切り替え期間のため,両方の薬を併用です.
(片方を一錠増やして,もう片方を一錠減らす)
先生曰く:「何もしないで薬でボーっとしてなさい」
いや,”ボーっとしなさい”といわれるまでも無くボーっとなります.
2種類の抗うつ薬.
2種類の睡眠薬.
1種類の抗精神病薬.
1種類の抗不安薬.
ボーっとならなきゃ不思議なくらい.
でも,平日のアパートに一人いる自分が無性に空しくなります.
そしてうつ病で無気力になった自分に愕然とします.
以前はかなり好奇心旺盛な人間だったハズなのに,それが今ではほとんど好奇心というものが沸かない状態になってしまっている.
テレビ,ゲーム,アニメetcetc
それこそ何十年も楽しんできたんですが...
いずれも楽しく感じない...
好奇心を失っている研究者では結局何の結果も出せないだろうし...
博士の肩書きだけが酷くむなしく思えます.
そんな中,家内が”GWに那須に行こう”と誘ってくれました.
正直,自分の意思が無いに等しい状態だったので,家内の誘いにのってみました.
この”那須行き”が,かなり精神的によろしかったようで憂鬱な気分は大分和らぎました.
(※うつ病の人に自発的な気分転換とかを求めてはいけません! それが出来ないのがうつ病なのですから)
が...
家内が言うには,金沢に入ってから管理人は運転中ずっと震えていたそうです.
どうやら上司が怖いとか仕事が怖いとかを通り越して,金沢が怖いってことになってたようです.
それからも頑張って外に出てみようとしました.
でも人混みがもうダメになっていまして...
スーパー,本屋,駅...
どこに行っても震えている自分がいました.
かつての自分からも,そしてこうして今記事を書いている自分からも信じられないほど脆弱な自分がいました.
うつ病...
よく聞く病気で,よく罹る病気で...
でも,震えている自分を見たとき,自分が確かにうつ病であることに改めて気付かされました.
ちょっと話は逸れて...
休職中管理人がずっと悩んでいたことがあります.
サイトの日記を見て頂ければ分かるかもしれませんが,他の人(自分の両親含め,家内や病院の先生以外の全員です)にうつ病のことを打ち明けるかどうか...
これまた,きっかけは唐突に現れました.
学士~博士までお世話になった先生が飲みに誘って下さったのです.
もちろん先生は管理人のうつ病のことなんか知らない筈です.
正直躊躇はありましたが,信頼できる先生であることを重々承知でうつ病のことを話しました.
先生はさすがに驚いたようでしたが,これから打つべき手,これから先の考え方,そして,管理人は決してパワハラ上司の言うようなダメな人間でない事を教えてくれました.
本当に,本当にありがたかったです.
他にも,先生は新任地である大学へ夫婦で招待して下さいました.
名目はあくまでも学生への研究の指導.
でも,管理人にとって自信を取り戻す最高のチャンスになりました.
この分野では誰にも負けはしない!
そう思える心を取り戻すことが出来ました.
一方で,おそらくうつ病のことなど考えもしなかったろうT君が定例?の登山に誘ってくれました.
友人たちにまでいらぬ心配をかけたくないと思っていた自分は,山の頂上に着くまでうつ病のことを言い出せずにおりました.
が...
友人T:「ああ,明日からまた仕事やなぁ」
たぶん彼にとっては何気ない一言だったんでしょうけど...
うつ病のこと,休職のことを切り出す良いきっかけになりました.
そして(サイトを通してながら)友人たちにうつ病のことを話せる勇気をくれました.
そうやって周りが自分の勇気を少しずつ引き出してくれたから...
両親にもキッチリとうつ病のことを話すことができました.
そうやって他の人から分けてもらった少しずつの勇気と自信が”復職”へと導いてくれました.