薬剤について
ここでは精神医療に係わる薬のうちで,自分が実際に使用したものを書いてみたいと思います.
自分が使ってみての感想も多分に入ってるんで違う感想をお持ちの方も多いでしょうし,ましてや精神病薬は個人差が出やすいもの.
そして管理人は別に薬に詳しいわけでも無いので...
そのことを踏まえて読んでいただければ幸いです.
※ 自分に処方されたことのあるものだけ記述します.
☆抗うつ剤
抗うつ剤というのは,字もそのままのとおり,うつ病に抗(あらが)う薬です.
薬の作用秩序(その化学成分が何に対してそのように作用するのか)は色々ありますが,日本で認可されているモノの中では大きく5つに分類できます.
1. 三環系抗うつ剤
もっとも早く開発された抗うつ剤で,戦後直後には開発されていたみたい.
それまでロボトミーといった外科的手法に拠っていた精神医療を劇的に進化させた...らしい.
ネットを回ってみると...割と副作用が多く,多くは用いられないようです.
が,その効果は劇的なようで,今に至っても最強の抗うつ剤として降臨しているようです.
でもその副作用があまりにやっかいらしく,普通にはあまり処方されません(管理人も処方されてません)
ネット巡回の結果では...どっちかっていうと入院患者向け?
副作用の少ない最近の抗うつ剤が効かなかった場合に処方される模様です.
2.四環系抗うつ剤
上の三環系があまりに副作用が酷いので...ってことで生まれた,ある意味必然のお薬.
でも,やっぱり副作用は強いので,重篤なうつ病にしか処方されない模様.
ネットを彷徨っててもテトラミドとかはよく見かけるので,結構処方されてる方も多いかも?なお薬です.
3.SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
四環系でも副作用が強いので...と副作用を弱めつつ処方しやすくなっている抗うつ剤.
身内のもので処方されてた人間がいたので,一時期(精神科に罹る以前)頂戴してみました,が...
少なくとも管理人には相性がよくなかったようで,効果もなく,一方で副作用だけあり...で.
薬の相性ってのを身に染みたのがこのSSRIでした...
作用秩序としては,読んで字のごとくセロトニンの再取り込みを阻害するお薬です.
セロトニンは人間の精神活動に大きな影響を与える物質なので,それを調整してやろうという訳です.
デプロメールやパキシルなど,うつ病関係のサイトを見ると割りとよく見かけます.
4.SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン)再取り込み阻害薬
今管理人がメインで処方されてるサインバルタが,これに当てはまります.
セロトニンとノルアドレナリンの脳内での再取り込みを阻害することで抗うつ作用を持たせたお薬.
上のSSRIよりノルアドレナリンの分だけ効果的になったって感じかな?
長らくトレドミンというお薬しか日本では認可されてませんでしたが,最近認可されたのが今のサインバルタです.
5.NaSSa(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)
日本では極最近に認可された作用秩序のお薬です.
今までのお薬と違って,セロトニン,ノルアドレナリンの分泌量自体を増やしてやるというお薬.
取り込まれるのを防ぐより,もとから増やしてしまえ!ってな直情的な感じもするお薬です.
管理人は最初期にレメロンを処方されてましたが...
これがまた眠いのなんだのって.
○サインバルタ
管理人がうつ病の治療に出して貰ってるメインの抗うつ薬です.
前に出して貰ってた抗うつ剤レメロン(これは今でも極少量だけ今も出ています)からうつ病の急性期に切り替えられました.
2010年段階で日本で認可された一番新しい薬で,抗うつ剤の分類ではSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
薬の説明では副作用が色々あがっていますが...管理人については今のところ出ていません.
前に出してもらってた抗うつ剤では副作用に結構困ったのでこれはありがたいことです.
ちなみに現在は処方可能最大量の20mg×3カプセルで治療中でございます.
○レメロン
管理人が前にうつ病の治療に出して貰ってた抗うつ薬です.
上の分類ではNaSSa(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)
別に効いていなかった訳ではないようですが,副作用の眠気が強く,最大量での処方が受けられなかったので,そこが先生的には不安要素だった模様です.
とにもかくにも,結局うつ病の急性期を迎えてしまい,この薬の最大量を服薬できない管理人はお薬を変えていくことになりました.
で,最初にチャレンジしたのがサインバルタでしたが,これが管理人とうまくマッチングしたようなので,結構運が良かったのかも?
抗うつ剤などの精神病薬はマッチングするまでに何種類も試すってのが大変なので(管理人も睡眠薬の種類や量を合わせるのにかなりの時間がかかりました)
☆睡眠導入剤
うつ病の人は必ずといっていいほど不眠症になります.
というか,うつ病の初期段階が不眠となって現れているといった方が良いのかもしれません.
それくらいうつ病治療に睡眠薬は重要になってきます.
で,その睡眠薬は大体系列ごとに分かれていて化学構造によりベンゾジアゼピン系、チエノジアゼピン系、バルビツール酸系、シクロピロロン系や抗ヒスタミン薬その他となります.
普通に処方されるのは,ベンソジアゼピン系かチエノジアゼピン系で,これが合わなかったり,長期の服用により耐性が付いてしまった場合に,初めてバルビツール酸系が出されるようです.
よく睡眠薬=自殺というイメージがあるかもしれませんが,ベンゾジアゼピンやチエノジアゼピンは非常に安全性の高いお薬で何百錠飲んでも死ねないといわれています.
一方で睡眠薬=自殺のイメージどおりのがバルビツール酸系となり,致死量と有効量の差分が小さく,大量に服用すると生命に危険が及びます.
今はおそらく処方されてる方はいないと思いますが,ブロムワレリル尿素もかつては自殺目的に大量服用された睡眠薬です.
ブロムワレリル尿素を含有しているお薬は市販もされており(含有量は低いものの),処方箋なしで買える数少ない睡眠薬(睡眠薬としてはカテゴライズされてませんが)です.
ちなみに抗ヒスタミン薬は要はドリエルですね.風邪薬で眠くなるのと同じようなものです.ご存知のとおり市販もされております.
このように睡眠薬は基本的には処方箋を必要とするお薬です.
○ハルシオン(ベンゾジアゼピン系)
安全に処方できる睡眠薬では最速,最強のものの一つだそうです.
有名かつ悪名高き睡眠導入剤ですが,管理人は現在これをフルスペックで処方されております.
0.5mg錠(いわゆる青玉)×2.
これが処方できる限界値らしいです.
コレはいわゆる超短期作用型(要はすぐに眠れる)のお薬です.
じゃあ,誰もがスーっとすぐに眠れるかというと,少なくとも管理人はダメだったり...
抗不安薬を事前に飲んで,別の睡眠薬と一緒に飲んで...
それでもすぐには眠れないという.
じゃあ,もう少し作用時間の長い薬を多くしたら?ということになるのですが...
そうすると翌日まで眠気が残っちゃって仕事にならんのです(涙)
あと副作用として健忘(薬が効いてる時間のことを覚えてない,詳しくはwikiあたりで...)
極々まれに出ます.
逆にいえば毎日飲んでる管理人が極まれにしか出ない程度なので,悪名をはせるドラッグみたいな使い方は出来ないと思います.
○ロヒプノール(ベンゾジアゼピン系)
ハルシオンが最速の睡眠薬の代表格とすれば,ロヒプノールは最強の睡眠薬の一つ(最強とされているものは他にも何種類かあります)とされているものです.
その強力さたるや,アメリカではなんと麻薬指定になっているという...
作用時間が7〜8時間とされている中時間作用型の薬で,一般的な人間の睡眠時間にはちょうどいい塩梅.
要は寝る前に飲んで,朝には効果が切れて目覚められるという感じです.
で,管理人もハルシオンとあわせて現在処方されております.
最大量の2mgで処方されていた時期もあったのですが,強力なだけあって,さすがに翌日に作用が残ってしまい...
いまは1mgが処方されている次第です.
しかしコレの効果は実に絶大で...
2mgの時など,ホントに強制的に眠らされる感じです.
麻薬指定も頷ける...
○レンドルミン(チエノジアゼピン系)
ハルシオンなどと比べて効果は弱めです.
裏を返せば安全性が高いってことで,まず最初にお医者様がチョイスする可能性の高い薬であります.
管理人も一番最初に精神科に受診したときに処方されました.
が...
眠れん!
短期間作用型なので作用時間的にはハルシオンと近いものかと思いますが,まったく効果が無いのでイマイチわかりません.
なので,処方からは消え去りました.
眠れる方もいらっしゃるようですので,やっぱり睡眠薬の相性って大事だと思います.
○マイスリー
マイスリー,超短時間作用型の睡眠導入剤です.
ハルシオンを出したがらない(ハルシオンには悪名高いので...)お医者様がレンドルミンが効かない患者に,次に出すお薬だそうで...
そこそこな強さと作用時間の短さそして薬価の高さから,お医者は使いやすいんだと思います.
不眠症の人にもこれをメインに治療している人も多いみたい.
ですが...残念ながら管理人には効きませんでした...
何分ハルシオン最大量が必要なくらいの入眠困難ですので...
☆抗精神病薬(メジャートランキライザー)
これは統合失調症用の薬です.
ですが,精神を安定化させる作用がある(だから統合失調症に効く)ので,統合失調症以外の病気にも処方されることがあります.
管理人も睡眠薬の調整の時に,睡眠薬の補助として処方されていた時期があります.
残念ながら,抗精神病薬はあまり管理人にあってないのか,睡眠薬の補助としては使えませんでした.
○セロクエル
セロクエルは抗セロトニン作用と抗ドーパミンの作用がある非定型型抗精神病薬で.
今回の狙いはドーパミンを抑えて精神を安定させることを狙ったものです.
いつも思いますが,インフォームドコンセントをちゃんとしてくれる先生でありがたいです.
でも残念ながら睡眠に役に立ちませんでした.
ので,現在処方から消えております.
何となく,何となくですけど,統合失調病のお薬と聞いただけでビビッてしまった管理人が原因かもしれませんw.
○ジプレキサ
これも先日紹介したセロクエルと同じく統合失調症用のお薬です.
でもセロクエルと同じく他の精神疾患にもよく適応外処方されます.
要は精神の高ぶりを抑えるために使われるって訳ですね.
で,セロクエルのときは効き目がイマイチ...だったんで処方から外れたんですが...
このジプレキサは管理人にしては珍しく副作用で外されたお薬です.
飲むと頭痛はするわ,吐き気はするわ...で結構な苦痛でありました.
抗精神病薬ってのがいかに強力であるかを副作用でまざまざと見せ付けられました.
とはいえ,いろんな場面で使われているようなので悪い薬ではないようです(たまたま管理人との相性が悪かっただけ)
相性の問題とか,ホントこの手のココロのお薬には多いですね〜
☆抗不安薬(マイナートランキライザー)
これも上の抗精神病薬のように精神の安定化を図るお薬です.
イメージとしては抗精神病薬=強力,抗不安薬=弱め,って捉え方でよいかと思います.
管理人は普段の仕事での不安感を抑えるため,および,睡眠薬の補助として処方されています.
薬の構造や作用は睡眠薬と非常に似ているので,この薬自体にも催眠作用があります.
抗不安薬として有名なデパスは,睡眠薬であるレンドルミンより催眠効果が大きいといわれています.
○ワイパックス
抗不安薬の中では割りと強力だそうです.
ちなみに作用時間は中時間作用型で一日3回飲めば効く,と.
こちらも成分的には睡眠薬と似たようなものですが,催眠作用はほとんど感じられません.
んで管理人も管理人も0.5mg錠を朝昼晩+睡眠前と一日4錠処方されている訳ですが...
正直なところ,効いているのかはよく分からなかったり.
うつ病の急性期に比べて,確かに朝の出勤なんかは精神的に楽になってるんですけど.
これは抗うつ剤が効いてきてうつ症状が緩和されているからなのか,ワイパックスの効果なのか,はっきりとは分からないところです.
以上,管理人が処方されたことのある精神疾患系のお薬を紹介しました.
もし精神科にかかることがありましたら参考にして頂けると幸いです.